「何の歌でしょう?」
〜 日本のことば、みやびな響き 〜


七回目の鳴子(なるこ)で 客人の来たるを知る
名を名乗らなくとも 報(しら)せを読めばすぐ分かる

口元から自ずと 流れ落ちる調(しら)べ
じゃが言葉が途絶えた いとまが幸多かれ

よからぬ事があったとて そちに逢えば全て消え去りし
そちに逢えなき 雨降る日
文(ふみ)を読めば自動的に 陽がのぼる

それは自動的
傍らにおるだけで そのまなこに見つめられるだけで
鼓動は止まらなし 嫌とは言えなき 助けてたもれ
それは自動的

抱擁(ほうよう)されると そちと極楽浄土におるようじゃ
輝きいとおかし ひとみを閉じれば 心地良き
それは自動的

あやふやな仕草がまだ 落ち着かせぬが故
これほど慕(した)いておるのは しばらく隠しておくものぞ

情けが深かった日も 常にまことを語ってくれた
泣くに泣けなし 雨降る日
まがたまに触れれば それ陽がのぼる

それは自動的
そばにおるだけで この身は熱く熱くほてりし
とまどい 隠されじ 息もまかりならず 助けてたもれ

それは自動的
接触してみると 炎をあげる囲炉裏(いろり)の中
こうこうと光る炭 この手をかざせば まことに暖かし

それは自動的
そばにおるだけで 恋しいなどと思われぬ
そちが必要なのじゃ 満たされぬわけでなし
必要なのじゃ

それは自動的
抱擁(ほうよう)されると そちと極楽浄土におるようじゃ
輝きいとおかし ひとみを閉じれば 心地良き

それは自動的


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