>ワナシリーズ 10 「入院のワナ」


「職場の健康診断で引っかかっちゃってヤバいんです。何とかしてください」
(滋賀県 見合い写真はレントゲン)


デ、デ、デ、デンジャラス!! 正月明けだよご用心!!
入院するには危険がいっぱい、検査も手術も気をつけて!!
そうさ僕らにゃ知識が必要、備えあれば憂いなし。それではいってみよう、
吐く息が白く煙る夕暮れの空に希望の祈りを込めて送るワナシリーズ。
今回は「入院のワナ」の巻。ドクターも看護師さんもご一緒に、
ウ〜〜〜、ワナッ!!!

ただの検査入院なのにもはや生きて帰ってこれない気がするワナ、
いつもの夕食が最後の晩餐(ばんさん)に思えてしまうワナ、
入院前日は絶対に不安で眠れないワナ、
そうこうするうちにお腹が空いてくるワナ、
でも明日は朝から検査なので何も食べられないワナ、
「ご飯は食べないで来て下さい」と言われたので「じゃあパンとかうどんならいいのか」とか子供じみた事を考えてしまうワナ、
ちょっとぐらい何か食べたってバレやしないと思い冷蔵庫の残り物を漁ったところ翌日の検査で大騒ぎになるワナ、
薄幸の美少女もしくは美しき未亡人を想像しながら部屋に案内されると周りは爺さんと婆さんなワナ、
俺ひとりが加わったところで病室の平均年齢はほとんど変わらないワナ、
最新のヒットチャートよりも昭和の歌謡史に詳しくなってしまうワナ、
珍しく若いのが来たもんで病室のアイドル的存在になってしまうワナ、
一方的にヘンテコなあだ名をつけられてしまうワナ、
病室になんとなく梅干しの香りが漂うワナ、
テレビが一台だけあるがチャンネルの主導権はジジババにあるワナ、
もしくは基本的にチャンネルはフリーだが夕方4時の水戸黄門だけはどうしても譲ってもらえないワナ、
「どうされたんですか?」と「大変ですねぇ」は言われるたびに精神的に疲れてくるワナ、
基本的に入院患者は先に寝たもの勝ちなワナ、
よって9時消灯なのに8時過ぎには周りが全員寝ているワナ、
爺さんのイビキをBGMに一人さみしくポテトチップをかじるワナ、
夜の病院はけっこうどころか相当怖いワナ、
なのに母ちゃんが持ってきてくれた本が「リング」と「らせん」なワナ、
よせばいいのに消灯時間ぎりぎりまで読みふけってしまうワナ、
よく考えたらここは502号室ではなく本来402号室である現実に気づく恐怖のワナ、
ウトウトして起きたら汗びっしょりなワナ、
洗面所の蛇口をひねったら血が!!!…と思ったらただの赤サビなワナ、
そんなこんなで妄想の夜は更けてゆくワナ、
「万が一」なんてありっこない手術なのにオレなりの遺書を書き残すワナ、
いよいよ手術で「楽にして下さい」と言われるたび逆に心拍数が上がってゆくワナ、
とうとう興奮のあまり熱が出てしまい先生も看護士さんも苦笑いなワナ、
もしかしてオレは患者取り違え事件の悲劇の主人公になってしまうのでは?と一人勝手に不安に陥るワナ、
無事にオペは終わったが果てしない点滴が待ち受けているワナ、
その次にはクソまずい流動食が待ち受けているワナ、
ようやく形のあるものが出されたが味には大差ないワナ、
朝ご飯がドンブリ飯にハムにほうれん草のおひたしにみそ汁というさみしいメニューなワナ、
さっそく売店で買い食いのワナ、
すぐに売店のおばちゃんと親しくなって「いつものね」で事足りるワナ、
母ちゃんが見舞いに来るたびに「あんた太ったわよ」と言うワナ、
「まさかそんな事は・・・」と思いつつ退院して帰宅すると家族全員大爆笑のワナ、
盲腸炎で入院したのに糖尿病で退院してくるワナ・・・、

どうか気をつけてほしい。入院にはワナがいっぱいなのだ。

ワナ知識が何時如何なる時も豊富な研究員


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