社会の縮図「妄想アンパンマン」


「アンパンマン」

 主人公。正義の味方と思いきや、喧嘩大好き。バイト嫌い。お金ない。なので、文房具店から「セ○ダイン」パクってきて、ビニール袋使ってスーハースーハーやっている。彼女からはキスを嫌がられる。「くち臭〜い。またやったでしょ」。最近、歯が小さくなってきた事が唯一の悩み。キメている場合、パンチより先にキックが出る事もあるが、いつもは「倦怠感100倍!」それがアンパンマン。 ※好きな料理は「しゃぶしゃぶ」。

「シャブおじさん」

 主人公の、色んな意味で味方。
 アンパンマンの何かが切れた時に、そっと横から裏から助けてくれる。そうでないとアンパンマンは、アンパンチをぐるぐる振り回して、よい子のみんなを片っ端からぶん殴ってしまう。子供を守るため、毎日毎日いろんな携帯電話を取っ替え引っ替え、どこかへ電話をかけては日本語じゃない言葉で話し、不思議な粉やカラフルな錠剤、キノコを集めている。語学堪能・心優しきシャブおじさん。

「バイニンマン」

 アンパンマンの敵のようでいて、実は楽しいおともだち。
 街頭に立って、道行く人に色んな物を安く提供してくれる。在庫が尽きるとシャブおじさんの工場を訪ねてはブツを仕入れ、再び街頭募金よろしく黒い衣装でよい子のみんなに夢を売る。マッポの気配を感じると「バイバイニーーーン」という謎の言葉を残し、闇へと消えてゆく。それがバイニンマン。

「タバ子さん」

 ヘビースモーカーの女の子。ある日、洋モク吹かして代官山で買い物をしていたところ、シャブおじさんに声をかけられる。

「ねーねー、そこの可愛いキミ。ちょっとだけ話とかいいかなー? すぐ終わるから。時間オッケー? 今ねぇー、バイトの子を探してるんだー。時々アンパンを作るだけで、空き時間にはお菓子とか食べ放題だから。
 …あれっ? もしかして、ちょっと怪しいとか不安とか、そんな感じしてる? だーいじょうぶ大丈夫。いきなりお金取られるみたいなヤバい勧誘とかキャッチとかあるけど、うち、そういう変なのじゃないから。初心者でもノープロブレム。時給、はずむからさ。どう? やってみない?」

 …という甘い言葉にだまされ、シャブおじさんの工場で働く事となる。ケーキを焼くのが趣味だが、小麦粉が積まれた棚の中に違う種類の粉が混ざっているのを知っている。でも、それを言えない優しいタバ子さん。

「チーズ」

 表向き「ワゥ!」としか鳴かないが、本当はべしゃり担当。詮索すな。
 シャブおじさんの工場に届け物があると、その鋭い嗅覚で荷物の中身を確認するのが役目。「ワゥ!今日はスピードだワゥ!」「ワゥワゥ!○○○○の香りだワゥ!」「末端価格でnn億円はカタいワウ!」「ワゥッ!庭で○シの花が咲いたワウ! ♪○ーシが咲いた ○ーシが咲いた〜 ワゥワゥ!」愉快な仲間、チーズ。
 ※その筋では「ズーチー」と、隠語で呼ばれているとか、いないとか。

「ボキンちゃん」

 困った顔と、悲しい声の「ご協力くださ〜い」が必殺技。駅前などの人通りのやたらに激しいところで情に訴えかけたり、日曜日の朝っぱらからピンポン鳴らしたりする。募金はしてもらうが、バイニンマンとシャブおじさんとむしょくぱんまんに横流ししているので、良識あるボランティア団体から忌み嫌われている。頑張れボキンちゃん。

「むしょくぱんまん」

 パン食メインの怠惰な暮らし。基本的に無職。ときどき思い出したようにバイトはするが長続きしないため、このように呼ばれている。ボキンちゃんから一方的に好意を寄せられているらしく、野郎の一人暮らしにとっては願ったり叶ったり。今では電話一本で、出所不明なお金が口座へ振り込まれたり、サイケな葉っぱが届けられたりという、美味しい関係を構築している。

「戦ったら負けかなと思ってる。」
 そうつぶやき、ハシシ…と笑う。それが、むしょくぱんまん。

 ……こうならない為にも、みんなで仲良く「アンパンマン」を見ましょう。
 さもないと、庶務二課から呼び出されてマチルダ少尉にアンパンチ喰らいますよ。

※この文章はフィクションです。何卒。ゝ<;

追記:2013/10/13 やなせたかしさん逝去。ご冥福をお祈りします。
追記:2017/11/16 鶴ひろみさん逝去。ご冥福をお祈りします。


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