2000年7月なかばのむしあつい夕方


 みなさんこんにちはへの1号です。20世紀も残すところあと半年ですね。そこで今回は…って、20世紀とはぜんぜん関係ないですけど、研究所に寄せられた質問にぼくがこたえていくというこころみをするですよ。

さて、質問その1。
「への1号さんはどんな暮らしをしているのですか?」
 えーとですね、ぼくは東京は中野にある耐震強度偽装とウワサされる6畳のアパートでひとり暮らしをしてるです。お風呂とトイレ、地縛霊までついて38,000円という、いろんな意味でスリリングな格安物件です。
 で、そこから中央線でゴトゴトゆられて研究所まで通っているです。よく遊びにいくのは、中野ブロードウェイです。新宿とか渋谷も近いのですが、ああいうナウなヤングがオールナイトでフィーバーしているところはなんだか落ち着かないので、もっぱら中野です。みなさんも一度、中野ブロードウェイに行ってみるといいですよ。あやしさ大爆発で、クセになるです。

質問その2。
「所長って、いくつなんですか?」
 えー、これはこまったですね…。実はぼくも所長のトシはよくわからないんです。最初にぼくがこの研究所にきたときはなんだか25ぐらいにみえたですが、時がたつにつれてだんだんフケこんでいって、今ではなんか50過ぎぐらいの感じがするです。でもトシの事を言うと所長はおこるのでこれぐらいでかんべんしてください。

質問その3。
「YAHOO! JAPANに蹴られたというウワサを聞きましたが本当ですか?」
 ハイ、ほんとうです。みなさんがこの研究所に気軽に足をはこんでもらえるように、ヤフーに登録しようとしたのですが、あっさりけられました。なにがいけなかったのでしょうか。やっぱ、なりきり君とかがヤバすぎたのかなあ…。

質問その4。
「著作権に対する意識はあるのですか?」
 な、な、なにもきこえない!!!ああっ!なにも、なにもきこえない〜〜〜っ!!! うあ〜〜〜!!! もう、きびしいこと聞かないでください。思わずパニックになるですよ。

質問その5。
「への1号さんって、彼女はいるんですか?」
 これまたきびしい質問だなあ…。今現在ぼくはひとりぼっちです。ぐすん。あ、でもこの場をかりて宣伝したら、かわいい彼女さんができるかもです。えーと、好みのタイプは、高嶋ちさ子さんとか遠山景織子さんみたいな個性的な人が好きです。

質問その6。
「研究所って、もうかるのですか?」
 ぜんぜんもうかりません。研究費をねんしゅつするのさえ大変なので…というか、はっきり言って、研究の元がとれていません。日々これ決算です。

質問その7。
「政治ネタが多いのは、なぜ?」
 うーん。所長の思うところがだいぶ反映されているからじゃないでしょうか。ここだけの話ですけど、所長の育った家って政治にからんだ部分がけっこうあるみたいですよ。大きな声ではいえませんが。あと、一時期国会周辺に出入りしていたとか、いないとか。

…こんなとこでしょうか。ぼくがこたえられるのはこれくらいです。本当の裏が知りたい人は、所長あてにメールしてみてください。もしかしたら裏の裏まで教えてくれちゃうかもです。でも裏の裏ってかんがえたら表ですよね。…こんなことばかり考えているからますますむしあつくなっちゃうんでしょうか。そんな時はガリガリ君でエネルギー補給ですよ。
 …………あああっ!!こんな時にかぎって研究所の冷蔵庫にガリガリ君がないですですDEATH!!!!

「ああ、さっきワシが食ったが、なんか問題あったか?」

 ううう、せっかく最後の一本のコーラ味をとっておいたのに……
 これにくじけず明日からガリガリ、じゃなくてバリバリがんばるですDEATH!


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2000年6月も後半のじめじめした夜


 みなさんこんにちはへの1号です。ことしもはやいものでもう6月ですね。世間さまではボーナスのシーズンですよねうらやましいです。え?ぼくはもらえないのかって? え、ええええ…。そういえば去年もおととしもボーナスなんてものはもらってないなあ。そうだ、ぼくもこないだ主任になったことだし、所長に交渉してみるですよ。

「所長〜しょちょう〜どこにいるですかあ〜?」
「コホン。なにかねへの1号君」
「6月と言えば!」
「いきなり何じゃ。6月がどうかしたのかね?」
「あたまに『ボ』がつくものがあるじゃないですか」
「頭に『ボ』かね…ようわからんが」
「じゃあさいごに『ス』がつくものと言えば!」
「…ああ、『ボケナス』か。君も自分の事がよくわかっておるではないか」
「ちがうです!ちがうです!!『ボーナス』ですよ!ぼくのボーナス!」
「ふむ。ボーナスの事を言いたかったのか。最初からそう言えばよいものを」
「ぼくもこないだ主任になったですよ、ボーナスとかそういうのはないですか?」
「その事なんだが、君にいい知らせがある」
「え!まさかボーナスがもらえるですか!?」
「まあ、ボーナスとまではいかんが、この研究所に
  臨時収入が舞い込む事になったんじゃ」
「えええー!ほんとですか」
「本当だ。実はな、当研究所の音楽活動、特にパロディに関するものを
  気に入ってくれた方がおってな。それを業務用として使いたいとの連絡が
  あったんじゃ。まあ、パロディに関してはへの1君が専門としている
  分野でもあるし、ワシもこの研究所の運営をする上で随分と役に立っておるからな。
  この収入は君にゆずろう」
「ほんとうですかうれしいですぅ〜ぼくのパロディの研究が
  やくにたつなんて夢のようです〜」
「ただ」
「え?なんですかいやな予感がするですよ」
「君はそのボーナスを何に使うのか、それを聞いておきたいのじゃが」
「そうですね〜…やっぱり、プレステ2とかがほしいです」
「ふむ。それもまたよかろう。使い道はへの1君が決めることだからな」

  やったですぅ!これでぼくも時代においつけおいこせです!!

「念のために言っておくが、金額的に本体は買えたとしても
  ゲームは買えないと思うぞ」
「え、えええ!?そんなぁ…」

 どうしましょう。これじゃあせっかくのプレステ2が、高級なCDプレーヤーになってしまうです。しかたがないからぼくはコントローラーを片手に、ゲームのイメージトレーニングにはげむですよ。あああ…むなしい日々。


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2000年5月もおわりのねむたい夕暮れ


 ども。いがりんです。なんだかきょうは気分がちょっと変です。なんででしょうか。そういえばこの部屋もなんだかみなれない感じがします。ぼくはいったいどうしてしまったのでしょうか。

「への1号さ〜ん、への1号さ〜ん、どこにいるですかぁ〜?」
「ケホン。なんだねいがりん君」
「あのーへの1号さん、今日はいつもとなにかがちがってるような
  気がするんですけどどうしてですか」
「ムホン。気づいたかねいがりん君。今日から私がこの研究所の所長に
  就任したのだよ」
「え、えぇえええぇぇぇ〜っ!?!? じゃ、私はこれから
  どうなってしまうんですか!?」
「ゴホン。いがりん君にはこれから『なりきり君』だとか、研究の方を
  びしばしとがんばってもらおうか。しっかり頼むぞ」
「そ、そんな一方的に…。への1号さんはこれからどうするんですか?」
「僕…いや、私は所長なのだよ。君たちの研究を学会に発表するのが
  私の役目なのだ。だからいがりん君もすぐ研究に取りかかって
  くれたまえ。いが研には時間がないのだよ、さあ、研究だ研究だ!!」

  ………………。
「こら」
「びし…ばし…」
「こら、への1号」
「時間が…ない…」
「こら、起きろ!!への1号!!!」
「ハッ!ゆめ、夢だったのか…」
「また居眠りか、への1君。ここ最近ちょっとたるんでおるぞ」
「ああ所長。いきなりしつもんがあるですけど、この研究所でいちばん
  えらいのは誰ですか」
「突然なにを言うかと思えば。そりゃ、所長であるワシに決まっておる」
「ああ…やっぱり…」
「やっぱりもヘチマもないだろうが。君は研究員としてこの研究所で
  働いておるのだろう。今に始まったことではないと思うがな」
「ぎもんがあるですけど、ぼくが研究をいっしょうけんめいがんばって
  どりょくがみとめられたら、ぼくはえらくなったりしないんですか」
「フム。君も面白い事を言うな。実はな、なりきり君も1周年を迎えた事だし、
  メドレーメーカーも新たに始まった事だし、君の昇進を考えておったところなのじゃ」
「え!?ほんとうですか!?ぼくがしゅっせするですか!?」
「そうだ。出世だ。君を今日から『研究員兼・研究所主任』に任命しよう」
『研究員兼・研究所主任』ですか…?なんだかすごく
  えらくなったような気がするですようれしいですよ」
「そうだ。君は偉くなったのだ。よってこれからも、研究の方をびしばしと
  がんばるのだぞ」
「…え?だってぼくはえらくなったのに」
「そうだ。偉くなったら偉くなったなりに、研究だってしっかりと
  やってもらわねばならん。なんせ君は『研究所主任』なのだからな」


 …なんだか所長にダマされているような気がします。ぼくはほんとうにえらくなったのでしょうか。「主任」っていうけど、この研究所で研究をしているのはぼくとカーミットさんだけですよね。所長がいてぼくがいて、カーミットさんがいて…ああっ!やっぱりダマされてるぅっ!!

「ハーイ!主任、明日までに例のレポートをお願いしまース」
「はいはいわかりました…って、ぼくは主任なのにぃ〜〜なんでぇ!?」


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2000年5月もなかばの天気がいまいちな夜


 みなさんこんにちはごきげんいかがですかまいどまいどのへの1号です。きのうのことです。あたらしく広くなった研究室でいっしょうけんめい研究をしていたら、研究所の入り口でなにか声がしたので行ってみると宅配便の配達の人でした。

「まいど〜、お荷物お届けに上がりました〜」
「あ、どもどもごくろうさまです」
「すいません、こちらに受け取りのサインをお願いします」
「はいはいわかりました。『への1号』っと。これでよし」
「…あのー、すいません。なんですか、これ?」
「え?『なんですか』って、ぼくの名前ですけどそれがなにか?」
「あのーお客さん、名前を書いてもらわないとマズいんですよねぇ…」
「だからぼくは名前を書いたですよ」
「ですからお客さん、『への1号』って、そんなおかしな名前がありますか?」
「え…。そ、それはまあそうですけど…」
「お願いしますよ、うちも急いでるんですから、サイン下さい」
「わかりましたよぉ〜。はいはい、『泡手』っと」
『泡手』さん…ですか…?変わった名前ですねぇ」
「変わっただなんてひどいなあ、これぼくの本名ですよ」
「はあ、わかりました。それじゃあこれで失礼します。まいどどうも〜」

 するとそこへ所長があらわれました。

「これ、への1君」
「なんだ所長、そこにいたですか気がつかなかったですよ」
「今のことなんだが…『泡手』とは何かね?」
「え! あ、あのこのそのあの…」
「おぬし、本当は『泡手』と名乗るのか?」
「れ、れ、れーれーれるれるれるれよ…」
「ムホン、とぼけても無駄じゃ。への1君は、本当は『泡手』君と言うのか。
  それは知らなんだ」
「はぁ…バレちゃったですか…」
「まあ、君がこの研究所に履歴書を送って来た時から、
  何かおかしいなとは思っとったがな」
「えぇ!どうしてわかったですかっ!?」
「当たり前じゃ。
 『名前:ないしょ』『電話番号:ひみつ』『住所:おしえない』などと
  履歴書に書いてくるヤツがどこにおるか!」
「で、でも…そんなぼくをやとったのは所長ですよ」
「ムホン。まあ、それはそれ、これはこれじゃ。ついでに聞いておこう。
  への1君は、下の名前は何と申すのかね?」
「…照蔵です」
「は?すると何か、『泡手照蔵』、『あわててるぞー』か、
  ハッハッハ。そいつは傑作じゃな」
「人の名前で笑わないでくださいよ」
「ホッホッホ。いやはや、あまりにも出来すぎた名前だったから、つい…」

 あああ…とうとうぼくの本名がバレてしまいました。みなさんも今日のことはぜったい人にはなしたりしちゃだめですよ。ないしょのひみつがシークレットなんですから。でも「への1号」もいいけど、「テルリン」なんて呼ばれるのもそれはそれでいいかなぁなんて…。ああああ、やっぱダメですはずかしいですみなさん今までどおりへの1号と呼んでくださいおねがいしますぅぅぅ。


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2000年5月もなかばのぽかぽかお天気の日


 さいきん研究室の中がとっちらかっていて、なにがどこにあるのやらさっぱりわかりません。え?とっちらかってるのはずっと前からじゃないかって? え…ええええ、まあそうなんですけど。ただでさえせまい研究所に、所長がきまぐれで実験室なんて作るもんだから、いよいよぼくのいるスペースがなくなってきてたいへんです。ところで、変なうわさを聞きました。またしても研究所がひっこすとかひっこさないとか。もしほんとうなら大変です。

「所長〜しょちょう〜どこにいるですかぁ〜」
「ムホン。何かねへの1号君」
「あのーさいきん研究所がなんだかせまくなってきて大変なんですそれに
  うわさだと研究所がまたまたひっこしをするですかなんでまたですか」
「うーむ…まぁ、早い話が研究所が手狭になったからじゃ」
「え?だっていまの研究所にひっこしてきてからまだ
  1年もたってないじゃないですかぁ」
「当時は、ここまでデータがあふれかえるとは予測ができんかったからじゃ。
  ワシとてまさかこれほど早く研究資料が増えるなどとは思わなんだからな」
「なあんだそうだったですか。ぼくはてっきり所長ってひっこしが
  趣味なんじゃないかと思ってたですよ」
「研究所の移転は、常日頃訪れて下さっている方々に少なからず
  迷惑をかけることになる。ワシとて、伊達や酔狂で引っ越しをやっておる
  わけではないぞ。それにアレじゃ。
  今度の物件は今までの5倍の広さがあると聞くぞ」
「え、えええ〜!?!そ、そんなに広いんですかドキがムネムネしますよ」
「『5倍』と言ったが、実際は今までの研究所も残す予定であるから、
  正味6倍じゃ。当然おぬしの研究室も広くなる。どうかね、『なりきり君』も
  いつかは生の歌声を皆様に披露してみたいとは思わんかね?」
「え!?それってまさかストリーキングなんちゃらとかいうやつの
  ことですか」
「これ、いきなり研究所で裸になってどうする。おぬしが言いたいのは
 『ストリーミングオーディオ』の事であろう」
「あ、それですそれです。いやあぼくも『なりきり君』をつくりはじめた
  ときはこんな日がくるなんてぜんぜんかんがえてなかったですたいへんです」

 …なんだかすごいことになってきました。
心臓バクバク頭シュポシュポ鼻血ブーです。でもどうやったら「なりきり君」に歌をうたわせることができるんでしょうか。まさかぼくが歌ってそれを録音…っていうわけにはいかないなこまったなどうしようかな。

 そういえばこないだカーミットさんがマックワールドエキスポで歌の歌えるシンセサイザーを見てきたとか言ってたです。ぼくも気になるのでちょっと調べてみることにするです。新しい研究所でも「なりきり君」にちょっとだけ期待して待っててくださいよろしくおねがいするですよ。


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2000年4月もなかばの雨がシトシト降る夕暮れ


「What have you been doing since you left The Floyd?
(やあジョージ、気分はどうだい?)」
「Well, I'm a painter, I was trained as a painter...I seem to have
spent a little less time painting than I might've done...
(それがチョー最悪。こないだハシシ喰らってたらさあ、サツに
 チクられちったみたいでもう大変。家の周りにポリ公ガンガン
 集まってきてオレもう終わりかと思ったよ)」
「What would you sooner be--a painter or a musician.
(そりゃヤバかったなあ。オレも気をつけなきゃな)」
「Well, I think of me being a painter eventually?
(そういうポールこそ、最近どうなんだ?)」
「Do you see the last two years as a process of
 getting yourself together again.
(まあまあってとこかな。そういえば昨日、オレん家の庭で
 ケシの花が咲いたよ)」
「No. Perhaps it has something to do with what I felt could be better.
(そいつはグレイトだな。実がなったらオレにも分けてくれないか)」
「There were stories you were going to go back to college?
(OK、それはそうと、シドから電話が来なかったかい?)」
「Well, of course, living in Cambridge I have to find something
to do. I suppose I could've done a job.
(あ、そーだよ。今朝あいつの電話で起こされちまってさ、電話に出たら
 いきなり『マイ・ウェイ』歌い出したから、こいつキメてんな〜とか思って)」
「Tell me about The Floyd--how did they start?
(ハッハッハ。シドならやりかねないな。あとマークはどうしてる?)」
「Roger Waters is older than I am. He was at the architecture
school in London. I was studying at Cambridge.
(ボランの兄貴か。おととい電報が来たよ。塗っても塗ってもアイシャドウが
 足りないってさ。ファンデーションと一緒に送ってくれっていうんだけど、
 送り先ってあの世じゃん? 郵便番号わからなくて困ってんだ)」

「コラ!お前たち、さっきから一体何をやっとるんじゃ!!」
「あ、なあんだ所長ですか。いまカーミットさんと二人で
  ロケンロールごっこをやってたですよ楽しいですよ所長もいっしょにどうですか」
「バカモン!そんなフザけた遊びにつき合ってられるか」
「Hello〜! いがりん所長、ワタシもアメリカでMTVを見ていた頃を
  思い出しまース。なかなかハッピーな遊びでース」
「Their choice of material was always very much to do with
what they were thinking as architecture students.
(ベイベー、オレのロックスピリッツはそんなもんじゃないぜ。今から
 オレの最高のナンバー聞かせるから、お前たちの熱いハートでしっかり
 受け止めてくれよ)」
「あはははは。所長、その役けっこうハマってますよ」
「Oh〜、所長もワイルドなロケンローラーだったんですネ」
「アホか。こんなことで大事な紙面を無駄にしてどうする。
  二人とも研究の方はどうしたんじゃ」
「あ、ああああ…それは…」
「遊ぶのもまあいいが、しっかり研究もしてくれんと困るぞ」
「わかりまーしたー。ワタシもこれからがんばって取材に行ってきまース」

 あらららら。やっと新しいおあそびを見つけたとおもったら。でも所長もけっこう楽しそうにやってたけどなあ…。みなさんもよかったらロケンロールごっこをやってみてくださいね。2000年はもしかしたらちまたでこれがはやるかも知れませんよ。ぼくらはこっそり流行をさきどりです。


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「いが研2周年記念・合言葉は『三歩下がって二歩進め』
ローリングサンダーオールアバウトマッドネス V. S. O. P.
ベリースペシャルワンパターンゴールデンワイドスペシャル拡大版」

2000年3月さいしょの花粉症で鼻水がとまらない夕暮れ


…ぼくは夢のなかでPowerMac4400とたのしくあそんでいました……
「あはは、4400ぅ、こっちこっち!」
「あ、そっちは池があるからあぶないよ、ダメだよぉ!」

“チャポン”

「あっ!!ぼくの4400があっ!!!」

“ブクブクブク…”

「…この池にMacintoshを落としたのはあなたかね?」
「は、ハイそうですけどところであなたはだれですか」
「私はこの池に住む神様で、あ〜る」
「神様!?神様ってあの神様ですか」
「他になにさまがいるというのだ」
「ほら、ビンボウ神とかヤクビョウ神とか」
「そのような悪い神様と一緒にしてもらっては困るので、あ〜る。
  私は良い神様なので、あ〜る」
「そうなんですか…あ、それよりぼくのMacは!?」
「そうじゃった、そうじゃった。あらためて聞くが、この池に
  Macintoshを落としたのはあなたかね?」
「そうですそうですぼくの大事な大事なMacが池のなかに…」
「あなたが落としたのはこのPowerMacG4かね?それともこの
  PowerMac4400かね?」
「えーと…こういう時ってたしかわるい方をえらぶといいのがもらえたり
  なんかしちゃうんだよな…神様、ぼくが落としたのは4400です」
「そうか、4400か。あなたは大変な正直者だ。ではこの4400を持ってゆくがよいぞ」
「え?は、はぁ、4400ですか…あの、そこにあるG4…は…?」
「これはあげないので、あ〜る」
「そんなぁ、ぼくはしょうじきに4400って言ったのに」
「だから4400を返したので、あ〜る」
「はあ、そりゃそうですけど…」
「それとも何かね、G4を落としたというのかね?」
「……落としました!ぼくはG4を落としました!!だからちょうだい!
  G4、G4ちょうだいぃっ!」
「あなたは嘘つきで、あ〜る。そんな人には何もあげれらないので、あ〜る。
  4400は私が持って帰るので、あ〜る」
「そ、そそそそんなぁ〜ぼくのMacを返してくださいよ、神様、神様ぁ〜!!!」

………………。

「これ」
「かみ…さ・まあ……」
「これ、への1号」
「ぼくの…まっ…く……」
「これ起きんか、への1号!」
「ハッ!ゆめ、夢だったのか…」
「さっきから何だね、しきりに神様、神様と寝言を言いよってからに」
「そうです所長、たいへんです神様がぼくのMacを持っていっちゃったんです!!」
「何バカな事を言っておるのかね、Macならおぬしの机の上にあるではないか」
「あれ?あ、ああよかった…ぼくのPowerMac4400が…ぐすん。」
「せっかくいい知らせがあるというのに、今日のへの1君はどうかしておるぞ」
「いい知らせ!?も、もしかしてG4がもらえたりとかしませんよね?」
「うーむ。まあ、G4とまではいかんが、当らずとも遠からず、かのぅ」
「え?ほんとになにかくれるですか!?でもなあ、所長が今までぼくにくれたのは
  おべんきょうの本とかつみあがった書類とかそんなんばっかだったからなあ…」
「なーにを言っとるか、人が大枚はたいてG3カードを買うてきたというのに」
「G3カード!?所長、それってわるいじょうだんですか」
「冗談とは失敬な。ホレ、見てみい、PowerMac4400用のG3カードじゃ」
「わああああ!!ほんものだあ〜!」
「まあアレじゃ。今までは君に苦労ばかりかけてきたし、散々小言も
  言うて聞かせた。たまにはこうして褒美もやらねばと思ってな。エキスポで
  安かったから買うてきたんじゃ」
「ありがとうございますぅ〜これでぼくの4400もすこしはじゅみょうがのびるです
  うれしいですぅ〜」

 世の中めずらしいこともあるもんですね。ちょっと所長をみなおしてしまいました。ああ、でもよかったなあ、4400が持っていかれたときはどうしようかと思っちゃった。

大切に使うので、あ〜る
「ええぇっ!!!まさか所長があっ!?!?」


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2000年2月も終わりの眠たい月曜日


 ども。こんにちはまいどまいどのへの1号です。
 もうみなさん気付いてますよね…そうです、ぼくの研究室がもようがえをしたんです! いつもいつもぼくの部屋はとっちらかっていったい何がどこにあるのかわけがわからなかったのですが、これですこしはまともな研究ができそうです。

「やあやあへの1君、部屋の模様がえをしたそうじゃないか。
  おぉっ、だいぶ様変りしたようじゃな。なかなかよろしい。
  これで来訪者の皆様にも少しは胸を張って研究報告が出来ようというものじゃ」
「ありがとうございます所長ぉ〜。あ、あれ?なんだか所長、
  いつもとようすが違いませんか?」
「ム?一体なにが違うと言うのかね?」
「だってホラ、所長がぼくの部屋にくる時はたいていぼくがおこられたり
  しかられたりけなされたり注意されたりするですよ。いきなりぼくを
  ほめるなんてなんだかうすきみが悪いです」
「これ、人聞きの悪いことを言うでない。ワシだって、たまには人を
  褒めることもあるわい。ところで聞くが、なんでも『なりきり君』に
  テーマソングが出来たとな?」
「はいはいはいそうなんですよ。ゆうべ『なりきり君』がとつぜん
  うごき出したと思ったら、いきなりテーマソングを歌い出したんです」
「ほう。それはおどろきじゃな。じゃがしかし、への1君はいつの間に
  そんな機能をプログラミングしたのかね?」
「あ、あの…それが……ぼくもよくわからないんですぅ…」
「なぬ?それではなにか、『なりきり君』が勝手に作品を作ったと申すか?」
「そういうことに……なりますね…」
「なにをひとごとの様にぼやいておるか、おぬしが作った機械であろう?
  おぬしが責任を持って動かしてもらわぬと困るぞ」
「は、ハイわかりました。今夜『なりきり君』とじっくり相談してみます。
  あ、所長、今日もやっぱり…」
「やっぱり…なんなのかね?」
「ぼくがおこられた」

 いいんですいいんです、ぼくは結局おこられる運命にあるです。ドラえもんにでてくるのび太くんといっしょです。でも役者の世界なんかでは斬られ役が意外と有名だったり演技力が要求されたりするですよね。ぼくもそういうのを目指してみようかな。そしていつか「いが研」の看板をしょって立つ二枚目はいゆうに…

「最近、研究所の看板が古くなってきたから、持って行きたいなら
  背負うなり引っぱるなり、好きにしていいぞ」
そ、そういう話…じゃ…なくて


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2000年の正月もようやく明けたとある夜


 あれはおおみそかの事でした。
 ぼくは来たるべき停電、ガス・水道の供給停止、電話の不通にそなえてそれなりの覚悟をして年越しの瞬間を待っていました。もちろん手には懐中電灯、まくらもとには新品の単一電池が8本も入ったラジカセを用意して。テレビではカウントダウンもはじまり、いよいよその瞬間が近づいてきて……
“5、4、3、2、1、おめでとう〜!!!”

「……あ、あれ? テレビ、うつってる、電気、ついてる、あれれぇ〜?」
 ぼくは台所へとむかいました。
「み、水も出ちゃうよぉ〜」

「コラ、への1号」
「あ、あああ…しょ、しょしょしょちょう、大変です大変です!」
「む?何がそんなに大変なのかね?」
「ほら、テレビ、テレビぃ! うつってる、 うつってる!!
「ちょっと落ち着け、テレビが映っていては何かおかしいのかね?」
「…だって所長、2000年で電気がとまって日本列島大パニックの…はず…じゃ」
「ワシがあれほど言った事を忘れたか? 世の中、なるようになれと
  おぬしに言ったではないか」
「はぁ、それはそうですけど…。そ、そうですよね、なにごともなくて
  よかったですよね、ハ、ハハハハ…はぁ」
「まったく、おぬしの心配症にも困ったもんじゃ。新しい年が明けたというのに、
  これから先が思いやられるわい」
「あれ?所長、所長の部屋に置いてあるあの大荷物はなんですか?」
「むむっ!?あ、あれか…まぁ、おぬしが気にせんでよい事じゃ…モゴモゴ
「あっ!所長、去年につづいてまたしてもぼくに隠しごとをしてるですね
  その目を見ればわかりますよ」
「ほ、ほれ、年も明けたことだし、どうだね、初詣にでも行かんか?」
「このふろしきがとてもアヤシイです。見せてください…ああっ!
  なんですかこの石油ストーブと『六甲のおいしい水』20本は!
  おまけにガスコンロとククレカレーとトイレットペーパーまで!」
「そ…それはきっとアレじゃ、かさこ地蔵が置いていったんじゃ」
「もぉ〜なにを寝ぼけたことを言ってるですか所長ぉ!この研究所でいちばん
  現実的だったのは所長じゃないですかぁ〜」
「…さてと、ひとっ風呂浴びて寝るとするかな、ふわぁ〜……」

 所長ったらあんなにのんきなふりをして、ほんとはおくびょうだったんですね。
 だけどあんなに買い込んだものはどうするのでしょうか。

「安心せい。向こう二週間は安心してククレカレーが食べられるぞ

 ああ〜もう、二週間カレー責めだなんて。ぼくの2000年はカレーで幕を
 あけることになりそうです。

「おせちもいいけどカレーもね」
「そりゃおせち食ってから言うセリフでしょ!!!ぐはぁ〜」


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1999年12月さいしょのひえびえとした夜


 ちかごろテレビのニュースでは2000年の1月1日になるとコンピュータがおかしくなって大変なことが起きるんじゃないかといっています。うちの研究所はだいじょうぶなんでしょうか。ぼくもひとごとではないので気になります。

「所長〜しょちょう〜」
「ケホケホ、何かねへの1号君」
「あのー世間ではYKKとか言って2000年が大変でオンラインが発射されたり
  核爆弾が止まったり大変みたいですけどうちの研究所はだいじょうぶですか」
「あのな。もう少し頭の中を整理してから喋ってくれんか。
  まず問題になっているのは『Y2K』で、止まるかも知れんのは電気やガスで、
  オンラインは誤動作するかも知れなくて、核爆弾は発射されるやも知れぬのじゃ」
「はい、それが言いたかったのです。ところで所長、うちの研究所は
  だいじょうぶなんでしょうか」
「う〜む……むむむ」
「所長のことですからきっとなにか対策があるですねだいじょうぶですね」
「…ない」
「『ない』って、まさか所長、何も考えてないんじゃないでしょうね」
「何も考えとらん」
「あ、あわわ……もし2000年1月1日にオンラインが爆発して核爆弾が
  止まったらどうするですか」
「そん時ゃそん時じゃ。なるようになれ、Let it Be !!じゃ」

 あらら……所長ったらのんきなこと言っちゃって。ほんとにパニックが起きたらどうするのでしょうか。ぼくは乾電池と食べ物を買いに行ってくることにします。あぁ〜っ!でもその前に先立つものがっ、がっ、がっ! ぼくの前に立ちはだかったのは「2000年」じゃなくて「2000円」の高い壁でした……。


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1999年11月なかごろのわりとあたたかい夜


 先月からずっと風邪をわずらっていた所長がとうとう倒れました。
病(やまい)をおしてウォーキングを続けていたのがたたったんでしょうか……?

「所長〜しょちょうーからだの具合はどうですかぁ〜?」
「ゲホゲホ、への1君か。すまぬが、なにか栄養のあるものを買うてきて
  くれんか。代金はワシの財布から払ってくれたまえ」
「はいわかりましたがんばって買い出しに行ってきます」
   〜15分が経過〜
「所長〜ただいま帰りました〜。これでバッチリ栄養をつけてください」
「……何かねこれは」
「え?スニッカーズですよスニッカーズ。コマーシャルでもやってるじゃないですか。
  『おなかがすいたらスニーッカ〜ズ』って。栄養もバッチリですよ」
「あのな。風邪ひいて身体ダールダルなとこにチョコ食えってか。
  もう少し患者の身になって物事を考えてくれんか」
「ありゃま。チョコはまずかったですか…ではまた買い出しに行ってきます」
   〜また15分が経過〜
「ただいま帰りましたぁ〜こんどはだいじょうぶですよ」
「うむ。なべ焼きうどんか。最初からこういうものを買うてきてもらわんと困る。
  それからまた頼みがあるのじゃが、食事をしたら汗をかいて熱を下げたいので
  適当に準備してくれんか」
「はいわかりました汗をかくですねちょっと待ってて下さい」
   〜またまた15分が経過〜
「……何かねこれは」
「え?ちまたで話題のダンス・ダンス・レボリューションですよ。
  もうぼくなんか毎日これで汗かいてノリノリですよ」
「あのな。運動して汗かいて風邪を吹き飛ばす…ってワシは相撲取りか
「ありゃま。DDRはまずかったですか…」
「最初から着替えのシャツと汗ふきのタオルを用意してくれればよいのじゃ。
  今度おぬしが熱出して寝込んだ時はスニッカーズとDDRで
  しっかり看病してやるから覚悟したまえ」

 あらら。所長を怒らせてしまったみたいです。でもよくよく考えてみたらぼくも
 熱出してる時にスニッカーズはちょっとカンベンです…。失敗、失敗。


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1999年10月もなかばだというのにやたらと暑い昼下がり


 ちかごろ所長は夜になるとイソイソとどこかへでかけていきます。しかもでかける時にはジャージとパーカーを着てやたらと重装備です。所長はいったい何をしているのでしょうか気になります。

何かねへの1号君
「おおっとっと。いつもと段取りが逆じゃないですか。
  順番をまもって出演してくださいよ」
「コホン。ワシの事を神出鬼没だと言ったのはどこの誰じゃ」
「ありゃま。ぼくのひとりごとを聞いてたですか。ところで質問ですけど
  所長は毎晩なにをしにどこへでかけてるですか?」
「あぁ、あれか……まあ、気にせんでよい事じゃ…モゴモゴ
「あっ!所長なにかぼくに隠しごとをしてるですねその目を見ればわかるですよ」
ダ…ト
「は?小さくてよくきこえませんよ」
ダ…ッ…ト
「よくきこえませんよぉ〜」
「ええい、皆まで言わすな。ワシは『ダイエット』をしておるのじゃ!!」
「なあんだ、ダイエットをしてたですか。なんなら最初から言ってくれれば
  ぼくも協力したですよ」
「ふむ。おぬしが一体何を協力するというのかね?」
「ハイ。ぼくが所長の夕食をあらかじめ半分たべておきますそうすれば所長が
  食べるのが半分になって一石二鳥一挙両得メンタンピンドラドラバンバンです」
「あのな。食費をケチって晩メシをごちそうになろうという魂胆がミエミエじゃ。
  そんなことでワシはだまされんぞ」

 あ〜あ、せっかくタダメシにありつけるチャンスだったのにぃ。それにしても所長がダイエットをしていたとは…。やっぱりお腹が気になるお年頃なんでしょうか。ぼくも気をつけなくちゃ。


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